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  • 都会のオアシスからの気づき

    昨年はコロナ感染の恐怖でどこへも出かけられず、夏はクーラーの効いた部屋で考え事やエッセイの下書きなどをしていた。

    この状況が落ち着いたらどこへ行こうか。

     

    まず最初に浮かぶのは、西武池袋本店9階の天空の庭園「睡蓮の庭」。

    ここは、クロード・モネの「シヴェルニーの庭」「睡蓮」にインスピレーションを得て造園された庭である。

    この場所は一昨々年の5月初めに訪れたことがあるが、あたかも自分が絵画の世界に入っているかのような感覚を味わえる場所だ。

    「睡蓮の庭」

     

    次に目黒天空庭園。

    主都高速と山手トンネルを結ぶ大橋ジャンクションの屋上にある、ドーナツ型の都会のオアシスとして作られた庭園で、ちょっとした里山の雰囲気を味わえるという。

     

    更に東急プラザ表参道原宿の6階にあるフリースペース「おもはらの森」へも行ってみたい。

    若者が集まる場所ということもあって、若い親たちが子供を連れて行くには絶好の場所らしい。年老いた者が訪れるのは少々戸惑いもあるが……。

     

    そうそう、新宿マルイ本店屋上にある英国式庭園の「Q-court」も気になる。

    「実りの庭」「薔薇の園」「木漏れ日の庭」「早春の庭」「門出の庭」と5つのスペースが小路でつながっているとのこと。

     

    こうして挙げてみると、自分はまるっきり大自然の中でなく、無機質な都会で自然の一部を感じる場所が好みだということがわかった。

     

    陶芸を習い始め、5年目くらいで石ころ風花器を作り、タイトルを「Back to the nature」としていた。「自然への回帰」を表現したいと、もがいている自分に気づいた。

     

    様々な素材を使い、人工的に一つの風景を再現する盆景という技法があるが、限られた空間で自然をいかに表現するかが眼目となる。

    今までに私が好きでしてきたこと、例えば、盆栽鉢に植物を植えた後、自然石や陶で焼いた岩を置き自然を表現してきたこと、リビング前の庭作りも四季を感じられるようにしてきたこと、皿に白砂を敷き、石ころを所々に配置し、くし目を入れ龍安寺の庭のようなものを作ったこと、これらはすべて盆景の世界観そのものではないかと思う。

     

    コロナ禍で自由に出かけられないが、色々なことを考える時間がとれ、自己分析できる貴重なひとときとなっている。

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