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  • 旬の食べ物

    日本は四季があるので、その季節を食べ物で楽しめる。

    旬の食べ物は、栄養価が高まる時期に収穫するので美味しく体にとって良いらしい。

    この頃は、いつでもどこかで手に入るようになってしまったので、食べ物の旬が分かりずらくなっている。有り難いような寂しいような。

    子供の頃は、春のふきのとう、うど、などの山菜、夏のゴーヤ、ピーマンなど苦くて美味しいとは思わなかった。しかし、大人になるとその苦みが美味しく感じられるのだ。不思議だ。春の山菜の苦みや香りは、冬に眠っていた体を目覚めさせる働きがあるそうだ。

    旬の食べ物ではないが、ビールも不思議な物の一つである。子供の時、大人が美味しそうに飲んでいたので、ちょっと口にしたことがあった。ところが苦くてマズい。大人はこんなものが好きなのかと思った。ところが、苦くてマズいビールが美味しいと思えるようになったのだ。ノド越しがいいとか、スッキリという感覚がわかるようになった。しかし、そんなにお酒が強くない私にとって美味しいと感じるのは最初の一杯のみである。

    毎夏、母親は新生姜の甘酢漬けを作っていた。新生姜の芽だけを知り合いの農家さんから直接仕入れし、何キロも漬けていた。それを知人たちにお配りしたり、店のお客様にお出したりしていた。こだわりが強く、砂糖はスプーン印、酢はミツカン酢と決まっていた。他のメーカーの物では、自分の味が出せないとのこだわりようであった。作り方も色々な方に教え楽しんでいた。

     

    新生姜の甘酢漬け

     

    母親が手書きで残してくれたレシピを見ながら、先日、新生姜の甘酢漬けを作った。この時期しか作れないので私も数回作る。それを一年中食べているのだ。

    季節を感じ、食することのできる喜びを忘れないようにしようと思う。そして、私が作った料理で美味しかったと言われるものを伝えていかれたらと願っている。

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