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気付き
以前、「日日是好日」という映画を見た。
この映画は、エッセイスト森下典子さんが通った茶道教室での日々のつづりを集めたエッセイ「日々是好日『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を映画化したもの。
亡くなられた樹木希林さんが茶道の先生で、弟子の黒木華さん、高部未華子さんが茶道を通して色々なことを学び、それぞれが成長してくさまが描かれている。
以前からこの映画が気になっていた。2018年に出版した自分の本の中に「日日是好日」というタイトルを付けた箇所があったので、なおのことである。
『笑うところに’あびあんと’』より
「日日是好日」
この言葉の意味を「毎日毎日が素晴らしい良い日である。そのために頑張る」と解釈していた。
良い日とは、お天気が良かった、素敵で楽しいことなどが起こった日のことで、嫌なこと、不幸なことが起こった時は、悪い日なのか。いや、どんなことが起こった日でも、ただひたすら、ありのままに生きれば好日だという。この一瞬を精一杯に生きる。その積み重ねが一日となれば、その日は素晴らしい一日となるという解釈だ。
以前、営業の仕事をしている時に、「一所」ひとっところに懸命なことを「一生」続ければ「一生懸命」になると聞いたことがあった。
この映画を見て、自分の気持ちがスッキリした。今まで行って来た陶芸活動の神髄、出版した本などは「日日是好日」に通じるのではないかと。
今、思い出すと初回の陶芸個展のタイトルは「あるがままに」だった。あの時から意識していたのに、15年もたって、やっと気付くなんて……。
これからの活動、「あるがままに」を基にしていこうと再確認できた、大変貴重な映画であった。
2018.5.14(月)朝日新聞の「折々のことば」の欄で、「もしかしたら、今の状況は、人生をより楽しくするためのものかもしれない」と平尾誠二さんは言っていた。
将来のための一ページを、まさに今やっているのだ。気になったら、まず一歩前に進んでみる。そうすると、道がひらけてくのではないかな。
2024年12月 | ||||||
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